慢性疼痛と精神疾患
コラム 慢性痛患者の精神疾患の併存率は、2003年の調査1)によると、慢性疼痛を有する人は精神疾患の有病率が2~3倍も高いことが解っています。 具体的には、気分障害2.2倍、パニック障害3.4倍、PTSD3.2倍、不安障 […]
コラム 慢性痛患者の精神疾患の併存率は、2003年の調査1)によると、慢性疼痛を有する人は精神疾患の有病率が2~3倍も高いことが解っています。 具体的には、気分障害2.2倍、パニック障害3.4倍、PTSD3.2倍、不安障 […]
コラム 慢性痛の分類は、 ①侵害受容性慢性痛 ②神経障害性慢性痛 ③非器質性慢性痛 の3つに分類されます。 ①侵害受容性慢性痛 抹消組織が、何かしらの侵襲を受けると、抹消感覚神経終末が刺激され、活動電位を生じます。活動電 […]
コラム 慢性疼痛(慢性痛)とは、急性痛が慢性化したものではなく、脳回路網の変容に因る痛みがメカニズムの主体です。そのため、基本的に急性痛の治療法は、慢性痛の軽減に功を奏しない事が多いとされています。 慢性痛の患者数は、各 […]
コラム 近年、薬物治療に代わる新しいメンタル医療として注目されてているニューロモデュレーションですが、実はその歴史は古く、また、一口にニューロモデュレーション医療と言っても、いくつか治療法があります。今回は、ニューロモデ […]
コラム 慢性疼痛に対して、マインドフルネス(マインドフルネス・ストレス低減法:MBCT)の効果を、fMRIによる脳画像解析を用いて科学的に検証した研究があります。1) まず、fMRIで慢性痛患者の脳を調べると、共通して、 […]
コラム 近年、うつ病治療の領域において、非常に注目されているのがBDNF(脳由来神経栄養因子)です。BDNFは神経細胞の生存・成長・シナプスの機能亢進などの神経細胞の成長を調節する物質ということが明らかとなっており、BD […]
コラム 人が何かしらのストレス(ストレッサー)を感じると、脳の大脳皮質から大脳辺縁系、さらに視床下部へと伝達し、視床下部~交感神経~副腎髄質系(SAM軸)と視床下部~下垂体~副腎皮質系(HPA軸)という2つの経路から、そ […]
コラム 脳神経は子供の頃に発達し、大人になると成長が止まると考えられてきましたが、大人の脳でも神経が新たに作られる(神経新生)ことが発見されました。 神経新生が阻害されることで、学習・記憶力、認知力の低下、その他、うつ病 […]
コラム 言葉の定義 ・抑うつエピソード:うつ病の診断基準に記載されている項目のこと ・うつ病(大うつ病性障害):いくつかの抑うつエピソードが二週間以上、毎日続いている状態 ・うつ状態(抑うつ状態):抑うつエピソードを部分 […]
コラム TMSは、脳機能を不可逆的に変化させるものではなく、基本的に、何回やれば必ず終わりという治療ではありません。 施術の目安は10~30回と言われており、回数をこなすことで脳の局所的な血流の増加により抑うつ症状等が改 […]