慢性疼痛(慢性痛)とは、急性痛が慢性化したものではなく、脳回路網の変容に因る痛みがメカニズムの主体です。そのため、基本的に急性痛の治療法は、慢性痛の軽減に功を奏しない事が多いとされています。
慢性痛の患者数は、各国とも人口の約2割と言われており、日本における推定患者数は、2300万人で言われており、多くの人を悩ませる病気の一つ
国際疼痛学会(International Association of Study of Pain:IASP)によると、慢性痛とは、「治療に要すると期待される時間の枠組みを超えて持続する痛み、あるいは進行性の非がん性疾患に関する痛み」と定義されています。
どれくらい続いたら慢性なのか?という点について、通常は、発症から3か月以上続く痛みと考えられおり、また、痛みが強くて日常生活に支障が出る様な難治性の痛みも、期間が短くとも慢性痛とよぶことがあります。