今、巷で話題のエクソソーム点滴。最新医療はあくまで研究途上であるはずですが、その期待値のあまり、効果や効能をそのまま鵜呑みにしてしまうリスクがあります。特に、エクソソーム自体の効果や効能と、それを製剤として外部投与した際に、それが生体内で有効に利用されるのかは全くの別問題です。
今回は、医師の目線から、エセ医学に騙されないために、エクソソーム点滴を受けるのなら必ず確認しておくべきポイントをお伝えします。クリニックでは、ご契約前に、医師に対して下記のような質問を必ずぶつけることをおススメします。
その前に、エクソソーム点滴の効果について知りたいという方はこちら。
ポイントの1つ目は、点滴などの方法で外から体内に取り込んだエクソソームが、生体内で機能するという根拠はあるのか?ということです。
ポイントの2つ目は、そもそも技術的に幹細胞培養上清液の中から、エクソソームだけを抽出することなど可能なのか?という質問です。
ポイントの3つ目は、本当にその製品内にエクソソームが入っているという証拠はあるのか?という質問です。
ポイントの4つ目は、製品内にエクソソームが入っているとして、そのエクソソームが活性を持っている(壊れていない、死活していない)という証拠はあるのか?という質問です。
そして最後のポイントは、どこの細胞由来の培養上清液を使用しているか、そして誰から採取した細胞を使用しているのか?という質問です。
エクソソーム自体の効果や研究報告を説明されただけで、すぐに飛びつくのではなく、製剤として外部摂取することにどれくらいの意味があるのか?ちょっと疑いの目を持って上記に挙げたよなような質問を医師にぶつけてみましょう。
それに対して誠実なやりとりや回答が得られないようなクリニックでは正直、施術をおススメしません。高額でまだ治療効果も明確に解らない施術を行うのですから、医師やクリニックには、その責任として誠実に説明する義務があります。