HSPは、(highly sensitive person)の略称で、直訳すると「とても敏感な人」を意味します。
脳の特性や後天的な理由で、様々なことに対して敏感に反応しやすい性格の持ち主の為、非常に対人ストレスを感じやすく、些細なことを気にしてしまって思い詰めてしまったり、相手の顔色が必要以上に気になってしまったり、人と一緒にいると気を遣い続けるのでどっと疲れてしまったり、生活の中で様々な苦労を伴う場合があります。こうした特徴を有する人を総称してHSPと呼んでいます。
しかし、HSPは医学的に確立された病名ではなく、現代医学の中では病気という位置付けではありません。
巷には、さもTMSでHSPが治るかのように広告しているクリニックもありますが、TMSでHSPは治りません。強いて言えば、ストレスを感じやすいHSP気質を原因とする二次的な抑うつやストレス関連疾患に対して、抑うつ改善効果をもたらす可能性はあります。
また、TMSは、一度施術したからと言っていきなり効果が感じられる治療ではなく、ある程度、継続的に実施することで効果が表れてくる治療です。効果を感じられる回数の目安としては、10回程度とお伝えしていますが、早い方は5~6回くらいで効果を実感されます。
10回実施した段階で効果判定を行い、今後、どれくらい、どういった頻度で続けていくかを医師と相談しながら決定していきます。