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SGB

星状神経節ブロック

SGBとは?

SGBとは星状神経節ブロック(Stellate Ganglion Block)の略称です。星状神経節は第 7 頸椎前面にある交感神経節で、そこから顔面・ 頸部・上肢・上胸部へと交感神経幹が走行しています。

星状神経節は第一胸椎の横にあるため、SGBは、厳密には星状神経節ブロックではなく頸部交感神経幹ブロックになります。

SGB

メカニズム

SGBは、脳へ分布する交感神経の過緊張状態を一時的にブロックする治療です。それにより脳血流が一時的に増加し、自律神経系、免疫系、内分泌系の3系の調節中枢である「視床下部」の血流を改善させることがこの治療メカニズムの本体です。

SGBにより視床下部への脳血流をアップさせることで、恒常性維持機能(ホメオスターシス)を賦活し、人が本来備えている自然治癒力を引き出すことが可能となります。

適応疾患

東京大学病院で田中角栄元総理の顔面神経麻痺治療も担当した、日本のペインクリニックの第一人者、若杉文吉医師によると、SGBにより改善や治癒が期待できる疾患は約240に及ぶとされています。自然治癒力の賦活がメカニズムの本体である為、副作用が無く、頭部の病気だけでなく全身の不調や病気に効くと述べられています。

①自律神経系
本態性高血圧症、本態性低血圧症、自律神経失調症、過敏性腸症候群、慢性疲労症候群、パニック障害、うつ病性障害、摂食障害、起立性調節障害、多汗症、乏汗症、手掌多汗症(掌蹠多汗症)、低体温症、いびき、睡眠時無呼吸症候群、過換気症候群、不眠症、過眠症、乗り物酔い、冷え性、電磁波過敏症、化学物質過敏症、高脂血症、2型糖尿病、高尿酸血症、通風、骨粗鬆症、など

②内分泌系
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺機能低下症、橋本病、など

③免疫系
風邪、悪性腫瘍、感染症、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、関節リウマチ、シェーグレン症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎、強皮症、天疱瘡、など

④神経・筋肉系
帯状疱疹後神経痛、線維筋痛症、チック症、など

⑤皮膚科領域
白癬、にきび、蕁麻疹、円形脱毛症、爪囲炎など

⑥頭部・顔面・口腔
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、顎関節症、口内炎、歯ぎしり、絶縁、歯周病、三叉神経痛、顔面神経麻痺、など

⑦眼科領域
ドライアイ、緑内障、弱視、眼精疲労、視力低下、など

⑧耳鼻咽喉科領域
メニエール病、慢性副鼻腔炎、良性発作性頭位めまい症、めまい、突発性難聴、扁桃炎、鼻閉、咽喉頭異状感症、嗅覚異常、など

⑨頸肩上肢
乳がん術後後遺症、肩こり、関節炎、など

⑩呼吸・循環
不整脈、COPD、拡張型心筋症、心筋梗塞・狭心症、など

⑪消火器
消化性潰瘍、便秘、下痢、逆流性食道炎、大腸憩室、ダンピング症候群、腹部緊満症、など

⑫産婦人科領域
月経異常、月経前症候群、月経困難症、子宮内膜症、更年期障害、女性不妊症、尿失禁、子宮摘出後自室神経失調症、など

⑬腎・泌尿器
神経性頻尿、インポテンツ、夜尿症、男性不妊症、前立腺肥大、など

⑭腰下肢
腰下肢痛、変形性膝関節症、変形股関節症、閉塞性動脈硬化症、むずむず脚症候群、脊柱管狭窄症、こむら返り、など


参考:星状神経節ブロック療法(若杉文吉)

Feature

当院の特徴

安全な施術

当院では、盲目的穿刺を行わず、全症例を超音波ガイド下にて慎重に血管や構造物を視認しながら穿刺し、合併症のリスクを可能な限り排除しております。また解剖学的にリスクが高い場合は無理に施術を行いません。

安心の施術

SGBは、心身の不調を緩和・治癒させる非常に優れた治療法であり、広く心療内科クリニックで実施されるべき施術です。しかし、多くのクリニックでは安易に導入できない現状があります。それは、経験の少ない医療者には難しい手技であること、また万が一、合併症が生じた際の対応にも精通している必要があるからです。当院は、(元)麻酔科専門医の肩書を持つ精神科専門医である院長による施術ですので、心療内科クリニックでありながらSGBが可能なのです。

Price

ご料金

Details

施術の詳細

施術名 SGB
施術時間
施術は数分程度ですが、施術後30分程度の安静が必要です
頻度
週2回~
痛み
刺入時にチクっとすることがあります
施術をお受けになれない方
抗凝固薬、抗血小板薬を内服中の方、体動を制止できない方、妊婦、頸部に解剖学的問題のある方、局所麻酔薬アレルギーのある方
施術後の注意
施術後の激しい運動は6時間は禁止、DM・肥満・基礎疾患のある人は24時間は運動禁止

FAQ

よくあるご質問

局所麻酔薬である1%キシロカインを注射します。(ステロイド薬ではございません)

様々な不調に対して初回から少なからず効果を感じられる方々が大多数ですが、慢性的な不調改善が目的の場合、治療回数の目安は、およそ10~30回程度とされます。

注射後、一時的に以下のような変化が現れますが、正常な反応(ホルネル兆候)ですので心配は不要です。

SGBを行った側の、
1、顔・頸部・上肢が温かく感じる、ほてる
2、上まぶたが下がる
3、目が充血する、瞳孔が小さくなり、何となくモノが見えにくい
4、上半身の発汗が減少する、肌が乾燥する
5、鼻づまり
6、薬液注入時の肩甲背痛

特に副作用はなく、何百回と施術を繰り返しても問題が無いことが確認されています。

超音波ガイド下により慎重に安全に施術すれば限りなく合併症を防ぐことは可能ですがリスクはゼロではありません。
具体的には、
・反回神経麻痺(声が一時的にかすれる)
・腕神経叢ブロック(一時的に上肢の運動マヒが生じる)
頸神経叢ブロック(一時的に前頸部、胸上部の知覚がマヒする。横隔神経にまで及ぶと、一時的に呼吸困難感が生じる場合がある)
・迷走神経ブロック(一過性に血圧上昇、頻脈を来す)
また数万例に1例の非常にまれな合併症として、
ホルネル兆候の持続、食道穿刺、くも膜下ブロック、硬膜外ブロック、血管内注入、血管穿刺、局所麻酔薬中毒、頸部・縦郭血種、アナフィラキシ―、感染などが報告されています。
※いずれも超音波ガイドが無い時代に盲目的施行により報告された合併症です。

SGBは、頭頚部の疾患に対して保険適応とされていますが、それ以外の疾患に対しては保険適応となっておらず自費診療となります。当院のSGBは全て自費診療としております。

長期間の精神科薬を服用歴がある場合や持続的な高ストレス状態がある場合は、治療が奏功しづらく回数が必要になることがあると報告されています。

Flow

診療の流れ

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