「がんばって運動しているのになかなか痩せない」「食事制限が続かず困っている」とお悩みではありませんか?そんな人に検討して欲しいのが「GLP-1」を使ったダイエットです。
GLP-1とは血糖値を下げる薬で、ダイエットのサポートをしてくれます。薬を飲むことで体重を減らしやすくするため、近年注目されている方法です。しかし「本当に効果はあるの?」「危険性や副作用はあるの?」と、不安に思う人もいるでしょう。
この記事では、GLP-1の効果や注意点について詳しく紹介します。また、注射や飲み薬など、GLP-1の投与方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1 GLP-1受容体作動薬とはどんな薬?
- 2 経口薬の登場で「GLP-1ダイエット」の需要が拡大!
- 3 インスリンとグルカゴンの関係
- 4 ダイエットにも良い?GLP-1にはどんな効果がある?
- 5 GLP-1が血糖値を下げる仕組み
- 6 GLP-1はダイエット目的や一般診療でも簡単に処方される
- 7 医療ダイエットにも用いられるGLP-1の種類
- 8 GLP-1の注射と飲み薬
- 9 インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬の役割
- 10 GLP-1をダイエットに取り入れるためのポイント
- 11 GLP-1ダイエットの危険性は?
- 12 GLP-1で起こりうるリスクと副作用
- 13 副作用を抑えるにはどうすればいい?
- 14 ダイエット目的でGLP-1を使用しても痩せないことがある?
- 15 特にGLP-1を使用しないほうがいい人
- 16 注意!GLP-1は通販・個人輸入品はおすすでできない
- 17 GLP-1はクリニックでの診療のもと処方してもらうこと
- 18 GLP-1は保険適用される?
- 19 当院の処方について
- 20 GLP1に関するQ&A
- 21 まとめ
GLP-1受容体作動薬とはどんな薬?
「GLP-1(受容体作動薬)」は、糖尿病の治療にも用いられる薬です。GLP-1は、すい臓からのインスリン分泌を促進させ、グルカゴン分泌を抑制して血糖を低下させることで、血糖値の上昇を抑制します。また、食欲を抑える作用もあり、自然と食事量を減らすことにも役立ちます。
逆に、すい臓の機能が低下すると、インスリンの分泌が少なくなり血糖を下げるホルモンが排出されにくくなります。
なおGLP-1自体は、私たちの身体の中にもあるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。受容体作動薬は、体の外からGLP-1を補うことで、インスリン分泌を増加させるものです。
GLP-1の歴史「2型糖尿病治療剤」として承認された
2005年に米国では、世界初のGLP-1受容体作動薬であるエキセナチド(バイエッタ®)が発売されました。
その5年後、2010年1月に国内で初めてリラグルチド(ビクトーザ®)が承認され、2型糖尿病治療剤としての処方が始まったのです。
しばらくは注射薬のみが処方されていましたが、2020年6月には初の経口薬であるリベルサス®錠が承認。経口薬の登場をきっかけに、医療ダイエット薬として一般のクリニックでの処方が始まりました。
GLP-1と2型糖尿病治療について
2型糖尿病は、食生活の乱れなどが原因、、インスリン分泌量が減ったり、インスリンの効き具合が低下することによって、血糖値の高い状態が続く病気です。
GLP-1受容体作動薬は、インスリンを分泌するすい臓のβ細胞を保護し、分泌を促進する作用があります。
そのため、インスリン製剤と同様、2型糖尿病の治療薬として使われています。
さらに血糖値が高いときにのみ作用するので、低血糖となる可能性も低いと言われているのです。
経口薬の登場で「GLP-1ダイエット」の需要が拡大!
GLP-1経口薬は胃液中の酵素により分解されやすいため、開発は難しいとされており、しばらくは注射薬しかありませんでした。
しかし、2020年に初のGLP-1経口薬であるリベルサス®が承認されました。リベルサスは弱点を克服しており、胃の中で分解されにくく、長時間作用することができると言われています。
リベルサスの登場により、GLP-1ダイエットの需要は拡大しました。飲み薬によるGLP-1の治療が受けられるようになり、患者の治療の選択肢が広がったためと言えます。
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インスリンとグルカゴンの関係
インスリンとは
インスリンは、膵臓の膵島(ランゲルハンス)のβ細胞で分泌されるホルモンです。肝臓、筋肉、脂肪細胞に作用し、主に血液中のグルコースの細胞内への取り込みを促進します。
インスリンとグルカゴンは人間の生命維持活動には、かかせないホルモンです。
糖質は人間のエネルギー源として最も重要なものです。特に中枢神経においては、唯一のエネルギー源です。
血糖値の低下は、中枢神経細胞の機能低下をもたらします。逆に血糖値の持続的な高値は様々な合併症を引き起こします。
合併症の例
- 糖尿病
- 糖尿病性網膜症
- 糖尿病性腎症
- 糖尿病性神経症
血糖値の上昇を低下させる唯一のホルモンがインスリンであり、インスリンの作用に拮抗して、血糖値を上昇させているホルモンがグルカゴンです。(グルカゴン、カテコールアミン、成長ホルモン、コルチゾールなど)体内の膵臓で生成されるインスリンとグルカゴンは、絶妙なバランスで成り立っています。
ちなみに、健常者では血糖値が70~140mg/dLの範囲に精密に調整されています。
ダイエットにも良い?GLP-1にはどんな効果がある?
GLP-1のダイエット効果には主に上記の3つがあります。GLP-1の効果を把握して、自分に合った治療法なのか確認してみましょう。
効果① 食欲を抑える
私たちの食欲を調節しているのは、脳の食欲中枢です。GLP-1には食欲中枢の機能を抑える働きがあるため、食欲が抑えられ、食べる量が減ります。その結果、ダイエットにも繋がるという仕組みです。
そのため、少量の食事で満足しやすくなり、摂取カロリーを減らせます。
効果② 脂肪分解を促す
GLP-1は、余分なエネルギーを細胞内に蓄える「白色脂肪細胞」に働きかけ、脂肪の分解を促します。さらに、GLP-1には、余分なエネルギーを熱に変える「褐色脂肪細胞」を増やす効果があります。これにより、脂肪の燃焼を促して、痩せやすい体質に近づきます。
効果③ 基礎代謝が上がる
「褐色脂肪細胞」が増えることで、熱を産生しやすくなり、基礎代謝が上がります。基礎代謝が高くなると、同じ食事量を摂っても脂肪が付きにくくなるため、ダイエット効果を感じやすくなります。
他にも、
・胃の蠕動(ぜんどう)運動を抑制
・インスリンの分泌を促し血糖値の上昇を抑える
・ブドウ糖の生成を抑え脂肪肝を改善する
・余分な水分や塩分の排出を助ける
胃の蠕動(ぜんどう)運動を抑制
GLP-1は胃の蠕動(ぜんどう)運動をゆるやかにする働きがあるため、食欲の低下が期待できます。
胃の蠕動運動とは、胃やその周りの筋肉が伸び縮みすることによって、消化した食べ物を腸に送ろうとする動きです。この運動を抑制することによって、小腸への排出が遅れ、消化機能が低下すると言われています。
それにより空腹を感じるまでの時間が長くなり、食欲が自然に落ちていく仕組みです。
インスリンの分泌を促し血糖値の上昇を抑える
GLP-1はすい臓のβ細胞に作用してインスリンの分泌の促すことで、血糖値の上昇を抑える作用があります。
そもそもインスリンとは、すい臓のβ細胞から作られ、血糖値を下げる唯一のホルモンです。
インスリンは乱れた食生活や運動不足が続くとうまく分泌されなくなり、血糖値が高いままになってしまいます。
この状態が2型糖尿病であり、GLP-1はその治療薬として使われています。
さらにGLP-1には、血糖値を上げる作用のある「グルカゴン」の分泌も抑える作用があります。
ブドウ糖の生成を抑え脂肪肝を改善する
脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が蓄積された状態です。
食べ過ぎや飲み過ぎ、無理なダイエットによって発症します。
食事で摂取した脂質は肝臓で分解され、小腸から吸収されます。
しかし摂取した脂質が多すぎると吸収しきれず、中性脂肪となって肝臓に貯蔵され、脂肪肝となるのです。
脂肪肝の改善には減量が重要であるため、GLP-1の摂取が役立つと言われています。
余分な水分や塩分の排出を助ける
血液をろ過し、余計な塩分や老廃物を尿として排出する働きをもつ腎臓。
体内の水分バランスを保つのに重要な機能を持つ腎臓ですが、その機能が低下すると、体内の余分な水分をうまく排出できず、手や足などにむくみとなって現れます。
GLP-1には、腎臓の機能を保護する効果があると言われています。体内に溜まった過剰な水分や塩分を外へ排出する働きが期待でき、むくみの解消にも繋がります。
GLP-1が血糖値を下げる仕組み
食事を取り、栄養が小腸に届くと、GLP-1が分泌されます。分泌されたGLP-1は、すい臓にインスリンを出すように働きかけます。
インスリンは細胞のドアを開けるような働きをするのが特徴です。血液中をただよい筋肉などの細胞まで届いたブドウ糖は、インスリンの働きによって、細胞に取り込まれます。インスリンが分泌されると、血中にあるブドウ糖を細胞に取り込みます。その結果、血中のブドウ糖が減って血糖値が下がるのです。
GLP-1受容体作動薬はこの性質を利用します。GLP-1を取り入れることで、インスリンが増加して血糖値が下がり、ダイエット効果が得られるのです。
注意
GLP1を必要以上に使うと、インスリンが過剰に分泌されてしまい、血糖値が正常値以上に下がり、低血糖(中枢神経障害)になる恐れがあります。GLP-1は医療機関での医師の処方のもと、正しい使用方法と頻度を守ることが重要です。 |
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GLP-1はダイエット目的や一般診療でも簡単に処方される
GLP-1は、アメリカやヨーロッパですでに肥満治療薬として承認されています。
国内では2型糖尿病の治療薬としてのみ承認されていますが、保険適用外の自由診療で、GLP-1の処方を受けてダイエットをすることが可能です。
近年は一般診療でも簡単にGLP-1を処方してもらえるようになりました。
オンライン診療が可能なクリニックも多く、病院に足を運ばなくても、自宅で診察を受けることが可能です。
自由診療のため保険適用外ですが、経口薬であれば月1万~、注射薬であれば月4万~程度で始めることが出来ます。
経口薬と注射薬どちらも取り扱っているクリニックも多いので、医師に相談した上で、自分の理想とする痩せ方に合った薬を処方してもらえます。
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医療ダイエットにも用いられるGLP-1の種類
GLP-1の薬にはいくつかの種類があります。使われることが多い薬は以下の5つです。いずれもメカニズムは同じですが、投与量や期間に違いがあります。
治療薬 | 内服 | 注射 | 用法用量 | 服用回数 | 期間の目安 |
---|---|---|---|---|---|
リベルサス® | ◯ | 1日1回3mgから服用開始(4週間継続) 1日1回7mgに増量 | 1日1回 | 3〜4ヵ月 | |
オゼンピック® | – | ◯ | 週1回0.25mgから投与開始(4週間継続) 週1回0.5mgに増量 | 週1回 | 3〜4ヵ月 |
マンジャロ® | – | ◯ | 週1回2.5 mgから投与開始(4週間継続) 週1回5.0mgの維持用量に変更 | 週1回 | 3〜4ヵ月 |
ビクトーザ® | – | ◯ | 1日1回0.3mgから投与開始 1週間以上の間隔で0.3mgずつ増量 | 1日1回 | 3〜4ヵ月 |
サクセンダ® | – | ◯ | 1日1回0.6mgから投与開始 1週間以上の間隔で0.6mgずつ増量 | 1日1回 | 3〜12ヵ月 |
GLP-1内服薬
リベルサス
※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
出典:リベルサス®錠
通常は1日1回、7mgを維持用量とし経口投与します。1日1回3mgから開始して、4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量します。3〜4ヵ月間投与して効果が不十分な場合には、他治療への変更を考慮することが推奨されます。
また、リベルサスは水で服用します。服用後30分は飲食物や薬を避けなければいけません。
【関連コラム】
リベルサスの効果は?危険性や副作用、ダイエット目的での注意点も解説
GLP-1注射
オゼンピック
※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
出典:オゼンピック®
週に1回、0.5mgを維持用量として皮下注射します。週1回0.25mgから開始し、4週間投与した後、週1回0.5mgに増量します。3〜4ヵ月間投与して効果が不十分な場合には、他治療への変更を考慮することが推奨されます。
【関連コラム】
オゼンピックの効果は?使い方や副作用、ダイエットにおける注意点を解説
GLP-1注射
マンジャロ
※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
出典:マンジャロ®皮下注5mgアテオス®
週に1回、5mgを維持用量とし、皮下注射します。週1回2.5mgから開始し、4週間投与した後、週1回5mgに増量する。3〜4ヵ月間投与して効果が不十分な場合には、他治療への変更を考慮することが推奨されます。
GLP-1注射
ビクトーザ
※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
出典:ビクトーザ®
0.9mgを維持用量とし、1日1回朝又は夕に皮下注射します。1日1回0.3mgから開始し、1週間以上の間隔で0.3mgずつ増量します。3〜4ヵ月間投与して効果が不十分な場合には、他治療への変更を考慮することが推奨されます。
GLP-1注射
サクセンダ
※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
出典:Saxenda®
1日1回朝又は夕に皮下注射します。 1日1回0.6mgから開始し、1週間以上の間隔で0.6mgずつ増量します。
3ヶ月〜1年ほど使用します。
GLP-1の注射と飲み薬
GLP-1には、注射と飲み薬があります。
GLP-1の注射タイプ
針を使って自分で薬を注射する方法です。痛みについて不安を感じる人もいるかもしれませんが、多くは細い針を使用しており、刺激に配慮されています。
シリンジ
薬を毎回シリンジで吸い上げて、注射するタイプです。一般の人がイメージする注射器のような筒状の器具に薬を入れて使います。
ペン型
先端に小さい針がついた、ペンのような形をした注入器です。ダイヤルを回して、指示された量に調整してから、皮膚に対して真っ直ぐに刺します。注射の前後で針の付け外しが必要です。GLP-1の薬の中でも、広く使われるタイプです。
オートインジェクター
ボタンを押すだけで注射ができるタイプです。ペン型と似ていますが、注射針はあらかじめ注入器に取り付けられており、毎回針を付けたり外したりする必要がありません。注入ボタンを押すと、自動的に注射針が皮下にささり、充填されている薬液が1回分注入されます。
GLP-1錠剤タイプ
多くは空腹時に水とともに内服します。口の中で噛んだり、割ったりせずそのまま飲み込みます。
注射のような投薬前後の準備がほとんどないため、普段の生活に取り入れやすいでしょう。注射に苦手意識のある人でも、使いやすいことがメリットです。
インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬の役割
糖尿病の治療薬は、大きく分けてインスリン製剤とGLP-1があります。
インスリン製剤は、インスリンそのものを外から補充する薬です。
2型糖尿病の患者さんだけでなく、すい臓からほとんどインスリンを分泌できない1型糖尿病の患者にも使用できます。
一方でGLP-1は、すい臓のβ細胞にあるGLP-1受容体と結合してインスリンの分泌を促すことで、血糖値を抑えることができます。
インスリンを直接補うわけではないので、自分のすい臓でインスリンを分泌できる2型糖尿病の患者に使用されます。
インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬の比較
GLP-1 | 比較内容 | インスリン |
◯ | 体重に関する有益性 | – |
◯ | 低血糖頻度 | – |
◯ | 用量調整の必要性 | – |
– | 使用可能量の上限 | ◯ |
– | 効果の普遍性 | ◯ |
血糖値は食事や運動などによって変化しますが、インスリン製剤は生活リズムの変化に対応しきれず、低血糖を起こすことがあります。
一方でGLP-1は、空腹時など血糖値が低いときは作用せず、低血糖になる心配は非常に少ないと言われているのです。
また体重の減少も期待でき、容量調節の手間もないため、糖尿病治療ではGLP-1が選ばれることが増えてきています。
GLP-1をダイエットに取り入れるためのポイント
GLP-1ダイエットでは、食欲を抑えられることが期待できるため、自然に体重が落ちていくと言われています。
一方で、GLP-1ダイエットをしているからと暴飲暴食をしたり、全く運動をしないという状態では、思うような効果が得られない可能性があります。
ダイエットの効果を高めるためにも、以下のことに気を付けると良いでしょう。
・食事内容を見直す
・早食い・大食いを控える
・水分をしっかり摂る
・お酒の飲み過ぎに注意
・有酸素運動を取り入れる
ポイント①食事内容を見直す
ダイエットは「何を食べるか」が最も重要です。
GLP-1を服用しているからと言って、揚げ物やお菓子ばかりでは摂取カロリーが増え、痩せにくくなってしまいます。
効果を高めるためにも、食生活を見直しましょう。
具体的にはタンパク質やミネラル、野菜、海藻、豆などを積極的に摂ることがおすすめです。
また、食べる順番も大切。まず野菜から、肉や魚などのタンパク質、そして最後にご飯やパンなどの炭水化物を摂取すると良いでしょう。
ポイント②早食いを控える
脳が満腹感を感じるには15分かかると言われますが、早食いの人はその前に食べきってしまうため、満腹感を感じにくいと言われます。
15分以上の時間をかけ、よく噛んで食べましょう。
またGLP-1は胃の蠕動運動を抑制する働きがあるため、1回の食事で食べ過ぎてしまうと、消化したものを腸まで送ることができず、ムカつきや吐き気の原因に。
できるだけ食事の回数を分割して、1回の食事量を減らすことを心掛けましょう。
ポイント③水分をしっかり摂る
ダイエット中は食事量が減るので、便秘になりやすいと言われています。便秘は基礎代謝が下がり、肌荒れや吹き出物の原因にもなりかねません。
ダイエット中に限らず、便秘の方は水分をしっかり摂ることが大切です。
1日2ℓの水分を摂取することで、便秘の解消に繋がります。がぶがぶ飲むとすぐ尿となって排出されるため、こまめな摂取が大事です。
ジュースやカフェイン飲料ではなく、水やノンカフェイン飲料などを飲むようにしましょう。
ポイント④お酒の飲み過ぎに注意
GLP-1はすい臓から分泌されるインスリンに関係するホルモンであるため、すい臓に負担をかけないためにも、過度なアルコール摂取は控えた方がいいとされています。
アルコールは、意外にも脂質が高いものも多くあります。摂取カロリーの観点から見ても、過度な飲酒はダイエット効果を低下させる可能性があると言えるでしょう。
どうしても飲みたいときは、ビールやカクテルより、低カロリーなウイスキーや焼酎がおすすめです。
ポイント⑤有酸素運動を取り入れる
GLP-1は、インスリン分泌に作用して血糖値を下げる効果があります。
そのため体に負担がかかるような過度な運動を行うと、一時的に血糖値が下がり、倒れてしまう可能性があります。
GLP-1ダイエット中は、過度なトレーニングよりも有酸素運動がおすすめ。
1日30分以上のウォーキングや、適度なジョギング、スイミングなどはダイエットに効果的です。
習慣化が難しい運動ですが、GLP-1の効果をより実感するためにも、継続できると良いでしょう。
GLP-1ダイエットの危険性は?
GLP-1は現在多くのクリニックで使用されており、その人の体質を確認したうえで、処方されています。しかし、100%安全とは言い切れないため、デメリットもしっかり把握する必要があります。ここからはGLP-1の危険性について解説します。
GLP-1をダイエットで安易に使用するのは注意が必要!
GLP-1は、糖尿病の治療薬として承認されています。本来、健康な人がダイエットに使うものではありません。GLP-1をダイエットに使って副作用が出たとしても、基本的には自己責任となります。
通常、国が承認した薬を適正に使用したにもかかわらず重篤な健康被害が生じた場合、「医薬品副作用被害救済制度」が利用できます。これは、医療費や障害年金などの給付を行うことで、健康被害を受けた人を迅速に救済する制度です。しかし、美容や痩身目的の場合は適正に使用したとは認められないため、救済制度は利用できません。
厚生労働省がGLP-1受容体作動薬の適正使用について注意喚起も!
厚生労働省からは、GLP-1の適正使用に関する注意喚起がされました。美容や痩身目的で使用した場合の安全性・有効性は確認されていないため注意が必要であること、さまざまな副作用が認められていることを指摘しています。
また、GLP-1の需要の高まりによって、在庫逼迫に陥る恐れがあることにも言及しています。治療を必要とする糖尿病患者に、必要な医薬品が届けられない可能性もあるため、冷静な判断が求められます。
参考:GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬の適正使用について
GLP-1で起こりうるリスクと副作用
GLP-1は、血糖値を下げる作用のある医薬品です。具体的には、以下の副作用があります。
重大な副作用 | 比較的頻度の高い副作用 |
・低血糖症状 ・脱力感 ・高度の空腹感 ・冷汗 ・顔面蒼白 ・動悸 ・振戦 ・頭痛 ・めまい ・嘔気 ・視覚異常 ・急性膵炎 など | ・悪心 ・嘔吐 ・下痢 ・便秘 ・腹痛 など |
比較的頻度の高い副作用
比較的頻度の高い副作用に、悪心や嘔吐、下痢、便秘、腹痛などがあります。GLP-1には、胃腸の動きを抑える作用があるため、消化器官に不快感が出る恐れがあります。基本的には、しばらくすると治まりますが、症状が強い場合は医師に相談しましょう。
低血糖症状
低血糖とは、血糖値が正常範囲以下になる状態を指します。具体的には、血糖値が70mg/dL以下を指すことが多いです。
GLP-1受容体作動薬による低血糖は、通常他の糖尿病治療薬との併用時に起こります。GLP-1受容体作動薬はインスリンの分泌を増加させます。他のインスリン分泌促進薬と併用すると、過剰にインスリンが分泌されることで低血糖が起こる可能性があるのです。
脱力感
GLP-1の作用によって血糖値が急激に下がると、脱力感が生じる場合があります。これにより、脳へのブドウ糖供給が不足し、脱力感や倦怠感が生じる可能性があります。
GLP-1の副作用として、脱力感に加え倦怠感が起こることもあり、これらは約1~5%の割合で生じるとされています。
高度の空腹感
通常、GLP-1には少量の食事で満腹感を得られやすくする効果があります。しかし血糖値が下がることで、脳がエネルギー不足と感じ、一時的に食欲を増進させることがあります。
食事を抜くと、空腹感が増して過食に繋がりやすくなります。GLP-1ダイエットの期間中は決まった時間に、20分以上ゆっくり時間をかけて食べることが重要です。
冷汗
冷や汗は低血糖症状の1つです。血糖値を上げようとして交感神経が興奮し、血管収縮や発汗が促進されます。その結果、冷や汗が起こる可能性があります。
顔面蒼白
顔面蒼白も低血糖症状の1つです。血糖値を上げようとして交感神経が興奮し、血管収縮がおこります。その結果、顔面の血流が減少し、蒼白になる可能性があります。
動悸
動悸も低血糖が原因で起こります。副腎からアドレナリンが放出されると、動悸が起こります。 アドレナリンの刺激によって蓄積されているブドウ糖を放出して、血糖値を上げようとするのです。
振戦
振戦とは、自分の意思とは関係なく手や頭などの体の一部に生じる、リズミカルな震えのことです。筋肉の収縮と弛緩が繰り返されることで起こります。
振戦も低血糖が原因の症状です。交感神経が活性化されることで筋肉の振動が起り、振戦が生じます。
頭痛
頭痛は、GLP-1の投薬開始直後に出やすい症状です。低血糖になると大量のアドレナリンが分泌されます。これにより、血管が収縮し頭痛が生じることがあります。
めまい
めまいも低血糖が原因で起こります。めまいがおきたら、しばらく安静にするといいでしょう。
視覚異常
視力や視野に障害がある状態を「視覚異常」といいます。低血糖によって、目がかすむ、視界が暗くなるなどの症状が起こることがあります。
血糖値が下がると、水晶体の内外でのグルコースとグルコースから変換された物質の濃度差に変化が生じます。これによって水晶体が膨み、物がかすんで見えるなどの症状が起こるのです。
急性膵炎
急性膵炎とは、すい臓におこった急性炎症のことです。具体的な症状には、吐き気や嘔吐、激しい腹痛、激しい背中の痛みがあります。
すい臓は、食べ物の消化と血糖値の調整をする臓器です。GLP-1は、すい臓に作用してインスリンの分泌を促すため、すい臓に炎症が起こる可能性があるのです。
副作用を抑えるにはどうすればいい?
副作用を抑えるには以下の方法が有効です。GLP-1を始めようか検討している人は、ぜひ参考にしてください。
方法① 用法用量を守る
GLP-1を摂取する場合、副作用の消化器症状をできるだけ抑えるため、最初は少量から始めます。一定の期間継続してから、徐々に量を増やす場合が多いです。すぐに痩せたいからといって、最初から多量に摂取してはいけません。強い吐き気や嘔吐が現れて、治療の継続が困難になる恐れがあります。
方法② 低血糖の場合は糖を摂取する
低血糖とは、血糖値が正常範囲以下に下がることで脈が速くなったり、集中力が低下したりする状態です。ひどい場合は、けいれんや昏睡状態になる恐れもあります。
低血糖の症状が出た場合は、すぐに糖分を摂りましょう。ブドウ糖や飴を摂ると血糖値が上がり、症状の緩和が期待できます。低血糖が何回も起こる場合は、早めに病院を受診しましょう。
方法③ 定期的に血液検査を行う
GLP-1を使ってダイエットをする場合、事前に血液検査を行うことがあります。血液検査を行うと薬剤の効果が確認でき、適切な量に調整できます。血液検査は3ヶ月ごとに行うことが一般的です。
また、血液中のすい臓や甲状腺関連ホルモンを定期的に測定すると、副作用のリスクを減らすことにも繋がります。
ダイエット目的でGLP-1を使用しても痩せないことがある?
GLP-1は使い方を誤ると効果が出ません。GLP-1の効果を感じるためにも、以下の注意点を守りましょう。
・食事と食欲
・腸内環境の乱れ
・運動不足による代謝の低下
・生活習慣
痩せない理由① 過食
・GLPダイエットの仕組みを理解する
・痩せられない理由は「食べ過ぎ」
・脳をコントロールする
GLP-1を摂取することで、痩身効果が期待できますが、食べても太らなくなるわけではありません。食べ過ぎていては効果が感じられない場合があります。過度に厳しい食事制限を課す必要はありませんが、摂取カロリーは抑えるようにしましょう。
暴飲暴食や食べ過ぎを防ぐには、自分で脳をコントロールすることが重要です。
痩せない理由② 腸内環境の乱れ
・第2の脳である腸は肥満と深い関係
・腸内環境が悪いと太りやすくなる
・ヤセ菌を増やす食べ物を
第2の脳と呼ばれる腸は、肥満と深い関係があると言われています。
腸内環境の乱れは肌荒れや便秘の原因になるだけでなく、太りやすい体質にも繋がります。そのため、ダイエットには腸内環境の改善が大切です。
腸内フローラには「デブ菌」と「ヤセ菌」が存在することが分かっています。
太りにくい体質づくりには、意識してヤセ菌を増やすことが重要。
ヤセ菌の好物であると言われる納豆やきのこ類などを積極的に摂取しましょう。
痩せない理由③ 栄養バランスの偏った食事
ごはんや麺など、糖質を豊富に含む食品を多く摂ると、ダイエット効果が得にくくなります。バランスの取れた食事を意識しましょう。
また、過度なアルコールの摂取も控えましょう。GLP-1で起こりうる副作用の1つに、急性膵炎があります。過度な飲酒をすると、すい臓に負担がかかるためです。
痩せない理由④ 運動不足による代謝の低下
・基礎代謝は年齢とともにダウン
・慢性的な運動不足で代謝が低下
・運動不足でGLP-1効果が薄れる可能性も
GLP-1によって食事量が減少することで、基礎代謝が落ちる可能性があります。
基礎代謝は生命を維持するために必要なエネルギーで、特別な運動などはしなくても、生活しているだけで消費できるエネルギーです。
基礎代謝は年齢とともに低下していくものですが、運動不足によって筋肉量が減ると、さらに痩せにくい体質になってしまいます。
運動不足はGLP-1の効果が薄れる原因にもなりかねません。特に女性は筋肉量が少ないため、意識して体を鍛えることが大切。
また、GLP-1ダイエットを終了した後すぐにリバウンドする可能性があるため、運動にはウォーキングやジョギング、水泳など有酸素運動が効果的です。
痩せない理由⑤ 生活習慣
・肥満は遺伝より生活習慣
・バランスの良い食生活
・体を動かす週間を
・良質な睡眠
・湯舟にしっかり浸かる
・ストレスを溜めない
肥満は遺伝よりも生活習慣が影響すると言われます。「GLP-1だけでは効果がイマイチ…。」という方は、この機会に生活習慣の見直しをしてみましょう。
例えば1駅分だけ歩く、階段を使うなどちょっとしたことを心掛けるだけでもOK。
良質な睡眠は代謝の改善や食欲抑制効果もあるため、ダイエットには欠かせません。
湯舟に浸かることやストレスを溜めこまないことも大切。無理のない範囲で少しずつ意識できると良いでしょう。
痩せない理由⑥ 適正な用法・用量を守らない
GLP-1にはさまざまな薬剤がありますが、1日1回の自己注射するタイプが多いです。自己注射は必ず時間を守る必要があります。これは、血液中の薬剤の濃度を一定に保つためです。
投与を忘れたとき、2日分を一度に注射することはNGです。忘れた場合は、次の日に1日分を注射しましょう。
特にGLP-1を使用しないほうがいい人
以上に該当する人は、使用が禁止されることがあります。医薬品や体質によって、使用の可否は異なるため、医師に確認しましょう。
膵炎の既往歴のある人
膵炎の既往歴のある人は、GLP-1を使用できないことがあります。もし、治療期間中に嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛など、急性膵炎の初期症状が現れた場合は、使用を中止し、速やかに医師の診断を受ける必要があります。
重度胃不全麻痺等、重度の胃腸障害のある人
重度胃不全麻痺等、重度の胃腸障害のある人は、GLP-1を使用できないことがあります。GLP-1を使用すると、胃腸障害が悪化する恐れがあるためです。また、胃摘出術を受けた人も処方できない場合があります。
なお、治療期間中に胃腸障害が発現した場合は、急性膵炎の可能性を考慮し、必要に応じて画像検査など原因精査を考慮する必要があります。
脳下垂体機能不全または副腎機能不全の人
脳下垂体機能不全とは「下垂体機能低下症」とも呼ばれ、脳にある下垂体の働きが悪くなる症状です。ホルモンが足りなくなることで、さまざまな症状が出ることがあります。また、副腎機能不全とは、副腎から出るホルモンが少なくなってしまう病気のことです。
これらの症状がある人は、低血糖を起こすリスクがあるため、GLP-1が処方できないことがあります。
食生活に異常がある人
具体的には栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足または衰弱状態にある人が該当します。これらも、低血糖の症状を引き起こすリスクがあるため、処方されないことがあります。
激しい筋肉運動をする人
GLP-1ダイエット中も、適度な運動は必要です。しかし、激しい運動は逆に低血糖を起こしてしまうことがあります。無理のない範囲で有酸素運動を行いましょう。
過度のアルコール摂取者
GLP-1はインスリンに作用するホルモンで、アルコールの代謝はすい臓に大きな負担をかけます。また、空腹の状態でアルコールを飲むと、低血糖になる恐れがあります。
妊婦、授乳婦
妊娠中、授乳中にGLP-1を使うことはできません。糖尿病を治療する場合、インスリン注射で対応することが一般的です。
小児等
7歳以上15歳未満の子どもについては、臨床試験が実施されていません。
高齢者
具体的には65歳以上が対象です。一般的に生理機能が低下していることが多いため、状態を見ながら慎重に投与することが多いです。
GLP-1は適正な使用が大事!
GLP-1の中には、「FDA(アメリカ食品医薬品局)」に承認されている医薬品もあります。諸外国でも広く利用されており、正しく使えば、ダイエットをサポートしてくれる強い味方です。適正な使い方を確認してから、GLP-1ダイエットを始めましょう。
注意!GLP-1は通販・個人輸入品はおすすでできない
GLP-1は通販・個人輸入品で一般販売されていますが、購入はおすすめできません。GLP-1を個人で購入する場合、医師に相談ができないため、適切な使用が難しい場合があります。また、偽物が流通しており、正規品が手に入らないこともあります。
さらに、副作用や不具合などが起きたときの対処方法も不明であることが多いです。薬の用法用量は外国語で書かれているため、正確に内容を把握することが難しいでしょう。
副作用が出てクリニックに相談しても、医師や薬剤師はどう対応すべきか分からないため、適切な処置をすることは困難です。
GLP-1はクリニックでの診療のもと処方してもらうこと
GLP-1は、クリニックで診察を受けてから処方してもらいましょう。クリニックを受診すれば、医師が体質を確認したうえで、GLP-1を処方してくれます。また不明点も相談できるため、治療を続けやすいでしょう。
また、最近ではオンラインクリニックが増えており、GLP-1を使った医療ダイエットメニューを用意しているところもあります。
自宅で診察を受けられるため、よりGLP-1ダイエットを始めやすくなりました。オンラインであれば周囲の目を気にせず始められるため、検討してみるといいでしょう。
GLP-1は保険適用される?
さまざまな場面で使われるGLP-1ですが、保険は適用されるのでしょうか?継続して投薬するため、少しでも費用が抑えられると嬉しいですよね。ここからは、GLP-1の保険適用について紹介します。
ダイエット目的は保険適用外!
GLP-1をダイエット目的で使う場合、保険は適用されません。「きれいになること」を目的としてGLP-1を使う場合は自由診療です。
GLP-1の薬の価格はクリニックによって大きく異なります。相場は毎月1~3万円です。相場より大きくはずれていないか確認すると、クリニック選びが上手くいくでしょう。
2型糖尿病の治療として使用する場合のみ適用される!
GLP-1は、2型糖尿病の治療薬として承認を受けています。糖尿病にはいくつか種類があります。2型糖尿病は生活習慣や遺伝などが原因で、血糖値が高くなる病気です。一方、1型糖尿病は自己免疫が原因で血糖値が高くなる病気です。
なお、糖尿病は慢性高血糖を確認し、症状や臨床所見、家族歴、体重歴などから総合的に判断します。
当院の処方について
当院では、メディカルダイエットとして痩身に効果的な医薬品がオンライン診療でもご受診頂けます。運動や食事制限等が難しい方でも、負担なく無理のない体重減少効果が期待できます。お気軽にご相談ください。
メトホルミン (一般名:メトホルミン塩酸塩) | フォシーガ (一般名:ダパグリフロジン) | リベルサス (一般名:セマグルチド) |
500mg | 5mg/10mg | 3mg/7mg/14mg |
4,000円*/60錠 | 9,000円*/5mg/30錠 9,000円*/10mg/30錠 | 8,000円*/3mg/30錠 17,000円/*7mg/30錠 26,000円*/14mg/30錠 |
*初回購入価格
※価格は税別
GLP1に関するQ&A
Q.1 GLP-1を使用し始めたら継続が必要?
継続して治療を受けることで、ダイエット効果が期待できます。効果が出始めるのは2週間~1ヶ月頃で、3~12ヶ月継続する人が多いとされています。目標体重や体質は個人差があるため、医師と相談しながら継続しましょう。
なお、使用する薬によっては、連続服用期間に制限が設けられている場合があります。医師の指示に従い、使用するようにしましょう。
Q.2 GLP-1の使用をやめたらまた太る?
GLP-1の効果は永久ではありません。GLP-1ダイエット終了後に、食欲が戻ってしまうと、また太ってしまう可能性があります。リバウンドを防ぐためにも、GLP-1ダイエット中に少ない食事量に慣れることが大切です。
Q.3 注射と飲み薬はどちらが効くの?
注射と飲み薬なら、注射のほうが高い効果を期待できます。注射は直接血管に成分を入れるためです。なお、効き目には、薬の投与量も大きく関係しています。医師と相談しながら決めるようにしましょう。
Q.4注射が嫌な場合は飲み薬だけでも大丈夫?
医師や薬剤師に相談しましょう。基本的には、飲み薬も注射と同じメカニズムで、ダイエット効果を促します。
Q.5 GLP-1はいつ使うのが効果的?
多くのGLP-1は、基本的にはいつ使っても問題ないとされています。毎日決まった時間であれば朝晩、食前食後でも問題ありません。
Q.6 妊娠中や妊活中でも使用できる?
妊娠中や妊活中の服用は、基本的に禁止されています。
まとめ
この記事では、GLP-1の種類や効果、注意点を紹介しました。GLP-1は、ダイエットの補助がほしい人におすすめの方法です。しかし、デメリットはゼロではないため、個人輸入ではなく、医師の管理下で使うことが推奨されます。
複数のクリニックでカウンセリングを受け、自分に合った施術法を提案してくれるところを選びましょう。
【未承認医薬品に関する記述】
本記事では、国内未承認医薬品および承認医薬品の承認とは異なる目的で使用している医薬品を紹介しています。
●リベルサス
【未承認医薬品等】 2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されていますが、肥満治療目的の処方については、国内では効能・効果への承認が下りていません。【国内の承認医薬品等の有無 】 国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1製剤はありません。【諸外国の安全等の情報】 リベルサスと同じ有効成分「セマグルチド」による抗肥満薬「ウゴービ」は、FDA(アメリカ食品医薬品局)、EMA(ヨーロッパ医薬品庁)などで抗肥満薬として承認されています。ただし、リベルサスは諸外国でも承認されていないため重大なリスクが明らかになっていない場合があります。急性膵炎、低血糖症状(冷や汗、気持ち悪くなる、手足の震え、ふらつく、脱力感)、嘔吐、腹痛、下痢、便秘といった副作用があります。【入手経路等】 多くの場合、クリニックの個人輸入です。 |
●オゼンピック
【未承認医薬品等】 2型糖尿病の治療薬として承認されていますが、肥満治療目的の処方については、国内では効能・効果への承認が下りていません。 【国内の承認医薬品等の有無 】 国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1製剤はありません。 【諸外国の安全等の情報】 オゼンピックと同じ有効成分セマグルチドによる抗肥満薬「ウゴービ」はFDA(アメリカ食品医薬品局)、EMA(ヨーロッパ医薬品庁)等で抗肥満薬として承認されています。ただし、オゼンピックは諸外国でも承認されていないため、重大なリスクが明らかになっていない場合があります。 急性膵炎、低血糖症状(冷や汗、気持ち悪くなる、手足の震え、ふらつく、脱力感)、嘔吐、腹痛、下痢、便秘といった副作用があります。【入手経路等】 多くの場合、クリニックの個人輸入です。 |
●マンジャロ
【未承認医薬品等】 マンジャロは、2型糖尿病の治療薬として承認されていますが、肥満治療目的の処方については、国内では効能・効果への承認が下りていません。 【国内の承認医薬品等の有無 】 国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1製剤はありません。 【諸外国の安全等の情報】 マンジャロと同一成分の医薬品は、米国食品薬品庁(FDA)で肥満治療薬として承認されています。急性膵炎、低血糖症状(冷や汗、気持ち悪くなる、手足の震え、ふらつく、脱力感)、嘔吐、腹痛、下痢、便秘といった副作用があります。【入手経路等】 多くの場合、クリニックの個人輸入です。 |
●ビクトーザ
【未承認医薬品等】 ビクトーザは、2型糖尿病の治療薬として承認されていますが、肥満治療目的の処方については、国内では効能・効果への承認が下りていません。 【国内の承認医薬品等の有無 】 国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1製剤はありません。 【諸外国の安全等の情報】 ビクトーザと同一成分・製造会社の「サクセンダ」が、米国FDA(アメリカ食品医薬品局)をはじめ、諸外国で肥満治療薬として承認されています。【入手経路等】 多くの場合、クリニックの個人輸入です。 |
●サクセンダ
【未承認医薬品等】 サクセンダは国内では承認が下りていません。 【国内の承認医薬品等の有無 】 国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1製剤はありません。 【諸外国の安全等の情報】 サクセンダは、米国食品薬品庁(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)などで肥満治療薬として承認されています。急性膵炎、低血糖症状(冷や汗、気持ち悪くなる、手足の震え、ふらつく、脱力感)、嘔吐、腹痛、下痢、便秘といった副作用があります。 【入手経路等】 多くの場合、国内の医薬品卸業者からの仕入もしくは、クリニックの個人輸入です。 |