痩せる薬の正体は?ダイエット薬の効果や種類、内科でもらえる薬も解説

PR2024.9.24
内科でもらえる痩せる薬はある?ダイエット薬の種類や価格を解説

現代では多くの人が体重増に悩んでいますが、特に肥満が深刻な健康問題となっています。 そんな中で注目されているのが、ダイエットに用いられる「痩せる薬」ですが、この薬は具体的に何を指すのでしょうか?

ここでは痩せる薬と謳われるダイエット薬の種類や効果、病院の内科や美容クリニックで処方される薬剤の違い、価格などを比較、紹介します。

この記事でわかること

  • ダイエット薬の種類とその特徴
  • 病院の内科と美容クリニックで処方される薬の違い
  • 保険適用で処方される薬と価格
  • ダイエット目的で処方される薬の価格
  • 各種薬の副作用など

そもそも痩せる薬って何?

医学的には「痩せる薬」という名称で呼ばれる薬剤はありませんが、一般的に「痩せる薬」とは、医薬品として体重を減らすことを目的としたもので、肥満治療薬とも呼ばれます。脂肪の吸収を抑制することで体重を減らす効果が期待できると、美容目的でのクリニックのダイエット診療などが話題になっています。

主な薬剤のタイプは以下の通りです:

  1. 食欲抑制剤
    脳内の食欲をコントロールする中枢に作用し、食欲を減らします。
  2. 脂肪吸収阻害薬
    消化管での脂肪の吸収を防ぎ、消化されない脂肪を排出させます。
  3. 代謝促進薬
    基礎代謝を高め、体が使うカロリー量を増やします。

これらの薬は、適切な食事や運動と組み合わせて使用​​することで、その効果を最大限に引き出すことが推奨されています。の診断を受け、指示に答えることが非常に重要です。

ダイエット外来では、これらの薬を用いた治療に、生活習慣の改善や栄養指導も行われます。

ダイエット目的でも処方可能な薬の種類や特徴と効果

2型糖尿病などの病気ではなく、ダイエット目的での薬の処方の場合、基本的には自由診療になります。一般的に病院の内科での処方は、いくつかの条件の基「サノレックス(マジンドール)」のみ処方可能とされています。

GLP-1受容体作動薬

「GLP-1(受容体作動薬)」は、糖尿病の治療にも用いられる薬です。GLP-1は、すい臓からのインスリン分泌を促進させ、グルカゴン分泌を阻害して血糖を低下させることで、血糖値の上昇を抑制します。また、食欲を促進する効果もあり、自然と食事量を減らすことにもなります逆に、すい臓の機能が低下すると、インスリンの分泌が少なくなり血糖を下げるホルモンが排出されにくくなります。

オンライン診療でGLP-1がすぐ届く
GLP-1オンライン処方_クリニック

【関連記事】
GLP-1受容体作動薬について詳しく見る

効果

  • 食欲を抑える
  • 脂肪の分解を促す
  • 基礎代謝を上げる
  • 胃の蠕動運動を抑制す
  • インスリン分泌を促進し血糖値の上昇を緩和する
  • ブドウ糖の生成を抑え脂肪肝を改善する
  • 無理な水分や塩分の排出を助けむくみを解消する

GLP-1受容体作動薬はダイエット外来で処方される

GLP-1はクリニックやオンライン診療でも簡単に処方されており、ダイエットを目的とした痩せ薬として処方されているGLP-1には以下のような種類があります。

DMMオンラインクリニックフォア
DMMオンライン_リベルサスクリニックフォアGLP1
リベルサス(3mg)/30錠の1ヶ月毎の価格
7,920円*〜8,027円*~
診察料
0円0円**
送料
550円 0円
診療時間
24時間7:00~24:00***

*リベルサス3mg最安定期配送プランのひと月あたりの金額。
**お薬の処方がない場合は診察料がかかります。
***診療時間は、土日祝日をはじめ日によって異なる場合があります。

GLP-1の種類

治療薬内服注射用法用量服用回数期間の目安
リベルサスリベルサス®1日1回3mgから服用開始(4週間継続)
1日1回7mgに増量
1日1回3〜4ヵ月
オゼンピックオゼンピック®週1回0.25mgから投与開始(4週間継続)
週1回0.5mgに増量
週1回3〜4ヵ月
マンジャロマンジャロ®週1回2.5 mgから投与開始(4週間継続)

週1回5.0mgの維持用量に変更

週1回3〜4ヵ月
ビクトーザビクトーザ®1日1回0.3mgから投与開始
1週間以上の間隔で0.3mgずつ増量
1日1回3〜4ヵ月
サクセンダサクセンダ®1日1回0.6mgから投与開始
1週間以上の間隔で0.6mgずつ増量
1日1回3〜12ヵ月

経口の飲み薬ならGLP-1内服薬のリベルサスが◎

リベルサス

※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
出典:リベルサス®錠

リベルサスは、2型糖尿病治療のための経口GLP-1受容体作動薬で、血糖値を下げる効果が期待できる医薬品です。

ダイエット薬としてオンラインでも処方されています。

【関連記事】
リベルサス®のダイエット効果は?危険性や副作用、購入方法と注意点を解説

特徴
  • 経口で摂取できる唯一のGLP-1受容体作動薬
  • インスリンの分泌を促し、血糖値をコントロール
  • 胃腸の動きを抑制し、食欲を減らす
  • 代謝を上げ、脂肪分解を促進するためのダイエット効果が期待できる
  • 自己注射不要で、手軽に服用可能
薬の飲み方

通常は1日1回、7mgを維持用量とし経口投与します。1日1回3mgから開始して、4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量します。3〜4ヵ月間投与して効果が不十分な場合には、他治療への変更を考慮することが推奨されます。また、リベルサスは水で服用します。服用後30分は飲食物や薬を避けなければいけません。

副作用

低血糖症状、脱力感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常、急性膵炎 など、悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹痛 など

GLP-1受容体作動薬「リベルサス」の処方価格比較
病院の価格クリニックの価格
薬価リベルサス錠3mg:143.2円
リベルサス錠7mg:334.2円
リベルサス錠14mg:501.3円
クリニックにより異なる
保険適用×
価格の例保険3割負担自由診療
リベルサス3㎎(143.2円)×30日分×保険3割負担=1,288.8円
リベルサス7㎎(334.2円)×30日分×保険3割負担=3,007.8円
リベルサス14㎎(501.3円)×30日分×保険3割負担=4,509円 
リベルサス3㎎:7,000円〜15,ooo円
リベルサス7㎎:15,ooo円〜25,000円
リベルサス14㎎:26,000円〜35,000円
内科での主な保険適用条件
  • BMI(体格指数)が35以上

肥満度の基準として、BMIが35以上の高度肥満体型と診断されることが必要です。
※BMIが25以上で糖尿病などの疾患がある場合も

  • 2型糖尿病の治療

 リベルサスは、2型糖尿病患者を対象として使用され、糖尿病管理が主な適応症となります。 糖尿病の治療薬として保険適用されるためには、診断された2型糖尿病の患者であることが前提です。

  • 他の治療法で十分な効果が得られない場合

リベルサスは、食事療法や運動療法、あるいは他の糖尿病治療薬で十分な血糖コントロールが得られなかった場合に適用されます。

リベルサスを使用するかどうかは、医師が患者の病状や治療歴に基づいて判断します。

オンライン診療でリベルサスがすぐ届く
GLP-1オンライン処方_クリニック

SGLT2阻害剤

SGLT2阻害剤は、腎臓でのブドウ糖の再吸収を抑制し、尿として排出させることで血糖を下げる薬剤です。体重減少効果もあり、低血糖のリスクが比較的低いのが特徴です。

フォシーガ®(ダパグリフロジン)

フォシーガ
※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
出典:フォシーガ®錠

特徴

・経口で摂取できるSGLT2阻害剤
・腎臓での糖の再吸収を抑制し、尿として糖を排出させることで血糖を下げる
・体重減少効果もあり、低血糖のリスクが低い
・インスリンの作用に依存ためしないため、他の薬剤との併用が簡単
・毎日1回の摂取で管理が簡単
※2021年9月より日本で糖尿病がない腎臓病にも保険適用が可能に

薬の飲み方

通常、成人にはダパグリフロジンとして1日1回10mgを経口投与します。食事の際に注意して服用可能です。血糖値に応じて、医師の指導のもと用量調整が行われます。

副作用

路感染症、性器感染症、脱水症状、低血圧、ケトアシドーシス尿のリスクがあります。また、腎機能障害を有する患者には特に注意が必要です。他にも、血糖値が大幅に低下することがあります少ないもの、併用薬によっては低血糖を起こす可能性があります。

SGLT2阻害剤「フォシーガ」の処方価格比較
病院の価格クリニックの価格
薬価フォシーガ5mg:178.7円
フォシーガ10mg:264.4円
クリニックにより異なる
保険適用×
価格の例保険3割負担自由診療
フォシーガ5mg(178.7円)×30日分×保険3割負担=1,608.3円
フォシーガ10mg(264.4円)×30日分×保険3割負担=2,379.6円
フォシーガ5mg:8,000円〜16,000円
フォシーガ10mg:15,ooo円〜25,000円
内科での主な保険適用条件
  • 2型糖尿病の治療

2型糖尿病患者で、食事療法や運動療法、あるいは他の経口糖尿病治療薬で十分な効果が得られない場合に保険適用となります。

他の糖尿病治療薬(メトホルミン、DPP-4阻害薬など)と併用することが多く、単独でも使用可能です。

  • 心不全の治療

左室駆出率が低下した心不全(HFrEF:心臓の限界機能が低下した心不全)に対する治療としても保険適用が認められています。

  • 慢性腎臓病(CKD)の治療

糖尿病の現状に沿って、推算糸球体濾過量(eGFR)が一定以下の慢性腎臓病患者に対しても使用が認められており、腎機能の進行を遅らせる目的で処方されます。

膵リパーゼ阻害薬

膵リパーゼ阻害薬は、消化管での脂肪分解酵素をブロックすることにより脂肪の吸収を減少させ、体重管理を支援する薬剤です。主に肥満治療に用いられ、食事からの脂肪摂取を抑制します。

ゼニカル®(オルリスタット)

ゼニカル®

※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
出典:ゼニカル®錠

特徴

・脂肪の消化吸収を阻害することで、体重管理をサポートします。
・消化酵素リパーゼの活動を抑制し、食事からの脂肪が分解されずにそのまま排出されるため、摂取カロリーを効果的に減少させます。
・食事制限と運動を併用することで、より効果的な肥満治療が期待できます。

薬の飲み方

通常、成人は食事の脂肪が多い主な食事の際、または食事後1時間以内に120mgを経口投与します。服用回数は最大1日3回とされています。

副作用

主な副作用には性器感染、尿路感染、脱水、便秘、口臭、頻尿が含まれます。また、まれに低血糖、意識の低下、筋肉の痛みのような症状が現れる場合があります。

内科での主な保険適用条件
ゼニカル(オルリスタット)は、肥満治療薬として使用されますが、厚生労働省未承認のため保険適用外の処方になります。

食欲抑制剤

食欲抑制剤は、中枢神経系に作用して食欲を減少させる薬剤です。 主に肥満の治療に用いられ、適切な食事と運動ということで最大の効果を発揮します。特定の健康問題がある場合や、生活習慣の改善だけでは体重減少が難しい場合に処方されることがあります。

サノレックス®(マジンドール)

サノレックス®

※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
出典:サノレックス®錠

特徴

・ノルアドレナリンの再摂取を阻害することにより、中枢神経系での食欲を抑制します。
・主に肥満治療に使用され、適切な食事と運動を併用しながら体重管理を助けるために処方されます。
※しばらく(数週間から数ヶ月)の使用が推奨されることが多く、長期使用は依存性や耐性のリスクがあるため避けられることが一般的です。

薬の飲み方

通常、成人では1日1回、朝食前に25mgを摂取します。

※サノレックスの処方には採血検査が必要になります。

副作用

高血圧、心拍数の増加、不整脈、口の乾燥、便秘、吐き気、緊張、不眠症、頭痛など。

食欲抑制剤「サノレックス」の処方価格比較
病院の価格クリニックの価格
薬価サノレックス0.5mg:172.5円クリニックにより異なる
保険適用×
価格の例保険3割負担自由診療
サノレックス0.5mg(172.5円)×30日分×保険3割負担=1,552.5円サノレックス0.5mg:12,000円〜23,000円
内科での主な保険適用条件
  • BMI(体格指数)が35以上

肥満度の基準として、BMIが35以上の高度肥満体型と診断されることが必要です。

  • 肥満による合併症がある場合

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの肥満に関連する疾患を有している場合も、保険適用の対象となります。

  • 他の減量治療の失敗

食事療法や運動療法などの通常の減量方法を試しても十分な効果が得られなかった場合に限り、処方が検討されます。

漢方薬

漢方薬は、体質を改善し、機能を正常に代謝することを目的とします。天然の生薬から作られており、身体への負担が少ないとされています。体質や症状に合わせて処方が変わるため、個別の状態に最適な治療が期待できます。

クリニックのダイエット外来と病院の内科で処方される薬の違い

クリニック病院の内科
ダイエット薬の種類・食欲抑制剤
・リパーゼ阻害薬
・漢方薬
・ GLP-1受容体作動薬
・食欲抑制剤
・リパーゼ阻害薬
・糖尿病薬(メトホルミン等)
・高血圧薬
処方目的・体重管理
・肥満治療
・体質改善
・肥満に関連する健康リスクの管理
・糖尿病、高血圧等の合併症の予防と治療
保険適用条件多くは保険適用外で、自費治療が中心。特定の条件での保険適用が可能な場合も通常、肥満が健康リスクを高めると判断される場合に保険適用

ダイエット外来

ダイエット外来では、一般的に美容や体重管理を目的とした治療が行われるため、多様な薬剤が用いられますが、これらの多くは保険適用外となり、自己負担であることが多いです。

内科

病院の内科では、肥満がもたらす健康リスク(糖尿病、心血管疾患など)の管理と治療を目的として、保険適用の範囲内で薬が処方されることが一般的です。疾患を治療するための薬剤が含まれます。

保険適用について

<保険適用条件>
日本国内では、医薬品の保険適用はその薬剤が承認されている治療目的について検討します。 ダイエット薬が保険適用されるかどうかは、肥満がどのように健康に配慮するか(例、糖尿病や心血管)疾患のリスク増加)によって異なります。

当院の処方について

当院では、メディカルダイエットとして痩身に効果的な医薬品がオンライン診療でもご受診頂けます。運動や食事制限等が難しい方でも、負担なく無理のない体重減少効果が期待できます。お気軽にご相談ください。

メトホルミン
(一般名:メトホルミン塩酸塩)
フォシーガ
一般名:ダパグリフロジン)
リベルサス
一般名:セマグルチド)
メトホルミン
フォシーガリベルサス錠
500mg5mg/10mg3mg/7mg/14mg
4,000円*/60錠9,000円*/5mg/30錠
9,000円*/10mg/30錠
8,000円*/3mg/30錠
17,000円/*7mg/30錠
26,000円*/14mg/30錠

*初回購入価格
※価格は税別

BASEクリニック赤坂 「GLP-1」処方はこちら

痩せる薬(ダイエット薬)に関するまとめ

痩せる薬に関する内容をQ&A形式でおさらいします。

Q.1 痩せる薬って何のこと?

    • 医学的には「痩せる薬」という名前の薬は存在しませんが、一般的には肥満治療薬として知られ、食欲抑制や脂肪吸収阻害、代謝促進などの作用を持つ薬が指されます。

Q.2 どのような種類の痩せる薬がある?

    • 食欲抑制剤、脂肪吸収阻害薬、代謝促進薬、GLP-1受容体活性薬、SGLT2阻害剤、リパーゼ阻害薬、漢方薬など

Q.3 痩せる薬はどのように作用する?

    • 食欲を抑えたり、脂肪の吸収を抑制したり、代謝を上げるなどして、体重を減少させます。

Q.4 GLP-1受容体活性薬はどのような薬?

    • 血糖をコントロールし、食欲を高める作用があります。2型糖尿病治療にも使われますが、体重管理にも効果的です。

Q.5 痩せる薬を使うときに注意することは?

    • 糖尿病治療に用いられる薬が多く、健康体の人が使用すると副作用があるため、医師の指導のもとで使用し、正しい食事や運動と併用することが重要です。

Q.6 病院の内科とクリニックで処方される痩せる薬はどう違う?

    • 病院の内科では健康リスク管理が中心で保険適用の範囲内で処方され、クリニックでは美容目的が多く保険適用外の治療が一般的で、費用も高額になる場合があります。

Q.7 保険適用で痩せる薬は処方される?

    • 健康リスクがある場合には、保険適用で肥満治療薬が処方されることがありますが、美容目的では多くの場合、保険は適用されません。

 

【未承認医薬品に関する記述】

本記事では、国内未承認医薬品および承認医薬品の承認とは異なる目的で使用している医薬品を紹介しています。

痩せる薬の正体は?ダイエット薬の効果や種類、内科でもらえる薬も解説
トップへ戻る