幹細胞培養上清液点滴にはいくつかのリスクがあるため、必ず医師の管理下で行われることが必要です。
感染症のリスク: 幹細胞培養上清液は無菌条件下で製造されますが、万が一微生物が混入している場合、感染症を引き起こす可能性があります。
アレルギー反応: 幹細胞培養上清液に含まれる成分に対してアレルギー反応が起こることがあります。
血液凝固異常: 幹細胞培養上清液に含まれる成分が、血液凝固異常を引き起こす可能性があります。その為、抗血小板薬や抗凝固薬の内服中の方は実施できません。
過剰な細胞増殖: 幹細胞培養上清液に含まれる細胞増殖因子が過剰に働くことで、細胞増殖が制御を失ってしまうことがあります。その為、癌患者さん、癌治療後5年以内の方は実施できません。
妊娠中の女性への投与: 幹細胞培養上清液は、胎児の発育に影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中の女性には投与されないことが多いです。
幹細胞培養上清液点滴は、医療従事者によって十分なリスク評価が行われたうえで適切な方法で行われる必要があります。また、点滴前には患者に対してリスクや効果、投与方法などについて十分な説明がなされ、同意を得ることが必要です。
当院では、リスクとメリットを正しくお伝えしたうえで、各患者様に充分にご理解いただいた上での治療を行っております。