一口に頭痛と言っても、その病態は実に様々です。まずは代表的な頭痛をあげ、その後、国際頭痛分類に記載されている全ての頭痛を掲載します。
脳腫瘍、くも膜下出血、脳動脈解離、髄膜炎などを原因とする頭痛は緊急性が高く、放置すると命にかかわる怖い頭痛です。適切な医療機関への一刻も早い受診が必要です。急激に発症した頭痛や身体の麻痺や意識障害を伴う頭痛の場合、下記へお問い合わせ下さい。
雷が落ちたような、突然の激しい頭痛が特徴です。脳の血管が一過性に強い収縮を起こすために生じるものです。入浴やシャワー、性行為、労作、息こらえ、感情的興奮などが引き金になります。典型的には、1~数週間にわたって頭痛を繰り返します。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
最もあり触れた、普通の頭痛を指します。他の種類の頭痛が否定された場合に、除外診断として診断が下ります。
通常は、片頭痛と緊張型頭痛を合併した混合型が最も多いとされます。前兆や予兆を伴うことが多く、治療は、発作の前兆時に内服する薬と、普段から内服する予防薬の組み合わせが基本的です。
片方の眼の奥に激しい痛みを伴う頭痛です。数年に1回、毎日規則的に、数分~長くて3時間程度の痛みが出現します。
後頭部、耳介などにピリピリとした痛みを伴う頭痛です。神経の走行に一致することが特徴です。
高血圧が頭痛の原因となる可能性があります
不眠や睡眠時無呼吸症候群(SAS)が頭痛の原因となっている場合があります。
・1:片頭痛
・1-1:前兆のない片頭痛
・1-2:前兆のある片頭痛
・1-3:慢性片頭痛
・1-4:片頭痛の合併症
・1-5:片頭痛に関連する周期性症候群
・2:緊張型頭痛
・2-1:稀発反復性緊張型頭痛
・2-2:頻発反復性緊張型頭痛
・2-3:慢性緊張型頭痛
・3:三叉神経・自立支援痛(TACs)
・3-1:群発頭痛
・3-2:発作性片側頭痛
・3-3:短時間持続性片側神経痛様頭痛発作
・4:その他の一次性頭痛疾患
・4-1:一次性咳嗽性頭痛
・4-2:一次性運動時頭痛
・4-3:性行為に伴う一次性頭痛
・4-4:一次性雷鳴頭痛
・4-5:寒冷刺激による頭痛
・4-6:頭蓋外からの圧迫による頭痛
・4-7:一次性穿刺様頭痛
・4-8:貨幣状頭痛
・4-9:睡眠時頭痛
・4-10:新規発症持続性連日性頭痛(NDPH)
・5:頭頚部外傷・障害による頭痛
・6:頭頚部血管障害による頭痛
・7:非血管性頭蓋内疾患による頭痛
・8:物質またはその離脱による頭痛
・9:感染症による頭痛
・10:ホメオスターシス障害による頭痛
・11:頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頸部の構成組織の障害による頭痛あるいは顔面痛
・12:精神疾患による頭痛
・13:有痛性脳神経ニューロパチーおよび他の顔面痛
・14:その他の頭痛性疾患
頭痛の原因検索として、脳や脳血管の病変を検出・除外するために画像検査は必須の検査です。当院では、提携の画像診断クリニック(メディカルスキャニング様)にて、保険適用によるMRIやCTの撮像が可能です。