ミノキシジルとはAGA(男性型脱毛症)の治療に使われる薬です。薄毛を治療したい人の中には、周囲の人にばれずに治療したいため通販で薬を取り寄せたいと考える人もいるでしょう。この記事では、ミノキシジルの購入方法について解説します。また、ミノキシジルの効果や副作用についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ミノキシジルとは?
ミノキシジルとは、主に脱毛症の治療に使用される薬です。 もともとは高血圧の治療薬として開発されましたが、副作用として発毛効果が確認されたことから、育毛剤・発毛剤として利用されるようになりました。外用薬(塗り薬)として一般に市販されており、日本では「リアップ」などの商品名で販売されています。副作用として、動悸やむくみが生じる可能性があるため、注意が必要です。
なぜ生える?ミノキシジルの作用機序
ミノキシジルがどのようにして薄毛に効果を発揮するのか、気になる人もいるでしょう。ここからは、ミノキシジルの作用機序について解説します。
①血管拡張作用
ミノキシジルは高血圧の治療薬として開発されました。ミノキシジルには、血管を拡張させ、血流を促進する働きがあります。これより、毛根へ酸素や栄養が十分に供給されるようになります。
②毛包の活性化
毛包とは、髪の根元を包み込んでいる部位です。この毛包の近くには、毛母細胞があります。毛母細胞とは、毛根の毛球にある細胞です。毛母細胞が分裂することで、髪は太く長く成長します。ミノキシジルは毛母細胞の活性を促進し、健康な髪の成長を助けます。
③毛髪の成長促進
髪は、成長期・退行期・休止期のサイクルを繰り返します。「成長期」は髪が成長する段階、「退行期」は髪の毛の成長が止まる段階、「休止期」は髪の毛が脱毛する段階です。ミノキシジルには、休止期の毛包を成長期に移行させる作用があるため、薄毛の進行を抑えてくれます。
本当に生えるの?ミノキシジルの効果!
ミノキシジル5%製剤「リアップX5」の臨床データを紹介します。約6ヵ月二重盲検比較試験と、約1年の長期投与を行った際の効果を検証しています。
約1年使用すると、程度の差はあるものの94%が薄毛改善
4週間ごとに、「著明改善」「中等度改善」「軽度改善」「不変」「悪化」の5段階で評価しています。各評価の判断基準は以下の通りです。
著明改善 | 薄くなった領域がほぼ完全に被われており、毛髪の密度は薄毛化していない領域とほぼ等しい |
中等度改善 | 薄くなった領域が、新発毛により部分的に被われている。ただし、薄くならなかった領域に比べると密度は低い |
軽度改善 | 明確な毛髪成長がみられるが、薄くなった領域をかなり被うということはない |
不変 | 可視的な毛髪の成長はない |
悪化 | 毛髪成長の後退が確認された |
引用:リアップX5(ミノキシジル5%製剤)の効果を示す臨床データ
約1年の調査の結果、「著明改善」は10.0%、「中等度改善」は60.0%、「軽度改善」は24.0%、「不変」は4.0%、「悪化」は2.0%となりました。約1年使用すると、程度の差はあるものの94%が薄毛改善が見られることが分かっています。
また、約3ヶ月の時点でも59.2%と半数以上が、軽度改善できることが分かりました。効果を感じるためには、まずは3ヶ月は続けたほうが良さそうですね。
6ヶ月間の使用で総毛髪数が21.8本/1㎠増加!
上記のデータは、被験者がリアップX5を使用した際の1㎠あたりの増加本数の変化を表したものです。
この検証は、二重盲検比較試験で行われました。二重盲検比較試験とは、参加者や研究者自身もどの薬が投与されているか分からない状態で行う試験の一種です。
結果を見ると、約6ヶ月後には21.8本/1㎠増加していることが分かります。また、4週間後は1.4本だった増加本数が、8週間後から19.0本に変化していますね。
※これらの臨床データは、必ずしも効果を保証するものではありません。
効果を得るには何か月続ければ良い?
ミノキシジルは、6ヶ月程度で効果を実感できる場合が多いです。ミノキシジルの効果は、使用開始から2~4週間ほどで毛母細胞の活性化が始まり、1~2ヶ月ほどで産毛が生え始めます。3~4ヶ月ほどで産毛が太く濃くなり、6ヶ月以上で効果が十分に現れ、維持されるようになります。
また、ミノキシジルを使用をし始めてから、約10日~2週間頃は初期脱毛が起こる場合があります。初期脱毛とは、一時的に抜け毛が増える症状のことです。これは正常な反応で、新しい毛が成長する準備段階といえます。脱毛症状がみられても、中断せずにミノキシジルを使い続けましょう。
タブレット(飲み薬)も!ミノキシジルの種類と使用方法
ミノキシジルには、飲み薬と塗り薬の2種類があります。それぞれの特徴を確認しましょう。
①塗り薬(外用薬)
塗り薬は、直接頭皮に塗ることで、発毛を促進します。一般的には1日2回、気になる部分に塗布する使用方法が推奨されています。市販の育毛剤として「リアップ(日本)」や「ロゲイン(海外)」など、主にAGA(男性型脱毛症)や女性のびまん性脱毛症の治療に使用されます。
②飲み薬(内服薬):|日本では未承認
飲み薬は、塗り薬より強力な発毛効果ができます。医師の処方が必要なことが多く、市販されていない場合が一般的です。副作用として、むくみ、多毛症(体毛が濃くなる)などが発生する可能性があります。 特に心血管系に負担がかかる可能性があるため、高血圧や心疾患を持つ人は注意が必要です。
なお、ミノキシジルの内服薬は日本では承認されていません。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」において、ミノキシジルの内服薬は「D(行うべきではない)」と評価されています。そのため、信頼できるクリニックで処方してもらう必要があります。
男性用と女性用で異なる!ミノキシジルの濃度&容量
ミノキシジルは男性だけでなく、女性の薄毛治療にも有効です。ただし、ミノキシジルの使用用量は、男性と女性で異なります。
塗り薬(外用薬)|女性は低め
男性向け | 5%~7% |
女性向け | 1%~2% |
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」において、ミノキシジル外用薬は「推奨度A(強く勧める)」と評価されています。男性用には一般的に5%濃度の製品が推奨されており、「リアップX5」「ロゲイン」などが代表的です。1日2回頭皮に塗布し、毛包を活性化させて発毛を促進します。
一方、女性の場合は男性より低濃度(1%~2%)の製品が多く、「ロゲイン(女性用)」などが代表的です。 1日1~2回の使用が推奨されます。
女性が男性用を使用するとリスクが高くなる!
男性向けのミノキシジル製剤を女性が使うのは危険です。推奨される濃度が違うため避けましょう。
飲み薬(内服薬)|妊娠中の女性はNG
男性向け | 2.5mg~5mg |
女性向け | 0.25mg~1.25mg (妊娠中はNG・多毛症のリスクあり) |
ミノキシジル内服薬は正式に認められたAGA治療薬ではありません。用法用量も特に定まっておらず、一部のクリニックや医師が独自の使用法を定めています。
男性向けの製剤には2.5mg~5mg、女性向けには0.25mg~1.25mgが処方されることが多いです。
ミノキシジルだけで十分?フィナステリドとの併用がおすすめ!
ミノキシジル | フィナステリド | |
仕組み | 血流を良くして毛根を元気にする | 抜け毛の原因である「5α- 還元酵素 II 型」を抑える |
効果 | 髪を太くし、新しく生えやすくする | 抜け毛を防ぎ、進行を食い止める |
おすすめな人 | 髪の毛が細くなってきた人、進行が中程度~後期の人 | 抜け毛が増え始めたばかりの人、AGAの進行を止めたい人 |
女性は使える? | 使える | 女性には効果がない |
AGAに有用な成分には、ミノキシジルの他に「フィナステリド」もあります。フィナステリドも、基本的に6ヵ月以上の投与が推奨されています。「プロペシア」「フィナステリド」などの医薬品に配合されています。
併用すると相乗効果が期待できる◎
フィナステリドは、薄毛の原因であるDHTの発生を防ぎ、主に「抜け毛を防ぐ」作用があります。ミノキシジルには、主に「毛を生やす」作用があるため、併用することで相乗効果を期待できるのです。臨床研究でも、単独使用よりも高い発毛率が確認されています。
最初に毛が抜けるって本当?ミノキシジルの副作用とは
ミノキシジルは医薬品のため、リスクを把握したうえで使用する必要があります。ここからは、ミノキシジルの副作用について解説します。
①初期脱毛
初期脱毛とは、2週間から1ヶ月あたりに起こる脱毛症状を指します。ミノキシジルを服用すると、休止期にある毛が成長期へ移行する際に古い毛が抜け落ちます。 通常、使用開始から2ヶ月程度で自然に収まります。
②かゆみ・赤みなどの頭皮の炎症
ミノキシジルには血管拡張作用があるため、かゆみや赤み、乾燥、フケの増加などの副作用が現れることがあります。これらの症状が軽ければ問題ありませんが、炎症がひどい場合は使用を中止し、皮膚科医に相談することをおすすめします。低刺激の製品を選ぶことで、症状を軽減できる場合もあります。
③多毛症
ミノキシジルの内服薬は、全身の血流を促進するため、頭皮だけでなく顔や腕、背中などの体毛も濃くなる「多毛症」が副作用として現れることがあります。 特に女性の場合、顔の産毛が濃くなるケースがあるため、事前の検討が必要です。
④低血圧や動悸(内服薬の場合)
ミノキシジルには血管を拡張させる作用があるため、心臓に持病がある人は低血圧やめまいなどの副作用が起こる可能性があります。血圧が下がりすぎることで、めまい、ふらつきを引き起こす恐れがあるのです。
また、血管が拡張することで血行が良くなり、心拍出量が増えるため、動悸や息切れなどの副作用が起こる可能性があります。これらの症状が出た際は、ミノキシジルの量や頻度を減らす、内服を中止するなどの対策が必要です。
⑤肝機能障害や心疾患(内服薬の場合)
極めて稀ですが、肝臓の働きが低下した状態「肝機能障害」が発生する場合があります。倦怠感、 食欲不振などの症状が出る場合があるので注意しましょう。
さらに、ミノキシジルによって狭心症などの心疾患が起こるケースも報告されています。 狭心症とは、冠動脈が狭くなり一時的に心筋への血流が不足した状態を指します。また、心筋梗塞や心不全が起こるケースもありますが、治療薬との因果関係は明確にされていません。
「やめてよかった」との声も!ミノキシジルの注意点
ミノキシジルについて調べると「やめてよかった」という意見を目にする場合もあるでしょう。ミノキシジルできちんとした効果が感じられない場合、使い方が間違っているのかもしれません。ここからは、ミノキシジルの注意点について解説します。
①途中で辞めると効果がなくなる
ミノキシジルは、少なくとも3~6ヶ月程度は継続することが推奨されています。途中で中断すると十分に効果が発揮されないばかりか、再び抜け毛が進行する可能性があります。ミノキシジルの投薬を続けても、効果が実感できない場合は、医師に相談し、治療方法を見直すことをおすすめします。
②AGAの進行を完全に止めるわけではない
AGAは、進行性の疾患であり、一度発症すると症状が進んでいきます。AGAは、男性ホルモンが要因の病気であり、進行を完全に止めることは難しいのです。
③効果が出にくい人もいる
ミノキシジルが効かないと感じる場合、生活習慣や体質に原因があるのかもしれません。以下に該当していないか確認しましょう。
・睡眠不足
・ストレス過多
・用法用量を守っていない
・他の医薬品を使用している
・過度の飲酒
・不規則な生活リズム
・薄毛が重度
市販・通販でも買える?ミノキシジルの購入方法
ミノキシジルは主に、ドラッグストアや通販、クリニックから購入が可能です。しかし、ミノキシジルの種類によっては、購入方法が限られる場合があります。自分の欲しい薬によって購入方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。
①塗り薬|ドラッグストアや通販でも購入可能!
ミノキシジルの塗り薬は、ドラッグストアや通販、クリニックで購入可能です。ドラッグストアや通販で買えるミノキシジルの塗り薬の多くは、 第1類医薬品で5%配合しているものが多いです。なお、購入する際は、問診に回答して薬剤師が適正と判断したうえで、使用を開始する必要があります。
また、クリニックでも塗り薬が処方されることがあります。市販品よりも濃度が高い場合が多いので、より強い効果を期待できます。
②飲み薬|クリニックor個人輸入のみ
ミノキシジルの飲み薬は、病院やクリニックで医師の処方を受ける必要があります。外用薬に比べて吸収率が高く、効果の実感もしやすいのが特徴です。AGAクリニックでカウンセリングを受けた後、薬を服用します。
また、個人輸入で海外からミノキシジルを取り寄せる方法もあります。日本で買えない薬を買えるのが特徴です。
個人輸入は危険&デメリットが大きい!
個人輸入の通販サイトの中には、安くミノキシジルを販売しているところもあるため、利用したいと考える人は多いでしょう。しかし、偽物の薬が紛れている可能性もあるため注意が必要です。
また、海外の薬の場合、1錠あたりのミノキシジル含有量が多い薬があります。思わぬ副作用が出る恐れがあるため、服用の際には注意が必要でしょう。また、もし副作用が出ても国内で適切な処置ができるとは限りません。
デメリットが大きいため、基本的には国内のクリニックで医師から処方された薬を使うことが推奨されます。
ミノキシジルの値段相場
基本的に薄毛治療に保険は適用されません。自由診療となるため、クリニックによって価格が異なります。そのため、ミノキシジルの相場について事前に確認しておきましょう。
塗り薬(外用薬)|5,000円~20,000円/月
ミノキシジルの外用薬は、5,000円~20,000円/月が相場です。内服薬と比較するとやや高額になる場合があります。内服薬と比較すると効果が限定的なため、長期服用することが大切です。
飲み薬(内服薬)|7,000円~12,000円/月
ミノキシジルの内服薬は、7,000円~12,000円/月が相場です。外用薬と比較すると副作用のリスクが高いため、アフターサポートがしっかり整っているところを選ぶといいでしょう。
ミノキシジルに関するQ&A
生え際は改善しないって本当?
ミノキシジルは生え際の薄毛に効果が期待できます。
生え際は薄毛が進行しやすく、薄毛に悩む多くの方が気になる部位です。しかし、生え際は毛細血管の数が少ないため、ミノキシジルの効果が及びにくい場合があります。もし、生え際の薄毛が改善されたように感じない場合は、医師に相談しましょう。
やめたらリバウンドする?
薄毛治療におけるリバウンド効果とは、投薬を中止した後、AGAが再発して脱毛が進行する現象のことです。ミノキシジルをやめると、リバウンドする可能性はゼロではありません。
ミノキシジルによって生えた髪が抜けて、治療前のような状態に戻ります。個人差はあるものの、一般的に数ヶ月以内に抜け毛が進行する場合が多いです。リバウンドを防ぐには、継続的な治療や他の治療法への移行を検討しましょう。
ミノキシジルと併用できない薬は?
ミノキシジルと併用できない薬には以下があります。該当する薬をすでに服用している方は必ず事前に相談しましょう。
・降圧薬
・抗不整脈薬
・抗ウイルス薬
・抗うつ薬
・頭痛薬
ミノキシジルにジェネリックはある?
ミノキシジルには外用薬だけ、ジェネリック医薬品があります。具体的には以下がミノキシジルのジェネリック医薬品に該当します。
・リアップEX5プラスNEO
・リグロEX5
・リザレックコーワ
・スカルプDメディカルミノキ5
▼ミノキシジル内服薬について
【未承認医薬品等である事の明示】 ミノキシジル内服は国内未承認の医薬品です。 【入手経路等の明示】 T.O.Chemicals社 【国内の承認医薬品等の有無の明示】 同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。 【諸外国における安全性等に係る情報の明示】 アメリカ:ミノキシジル内服は、アメリカの FDA で高血圧治療薬として承認されているもので、 重篤な有害事象は報告されていませんが、ごくまれに肝機能障害が報告されています。 【入手経路等】 多くのクリニックで使用しているミノキシジル内服薬は、「医師等の個人輸入」により、適法な輸入許可を得て輸入しております |