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コラム

視床下部とうつ病の関係

人がストレスにさらされた時、生体内で起こる反応は、視床下部一下垂体一副腎系(hypothalamic-pituitary-adrenal[HPA] axis)と密接に関連しています。

人がストレスを感じると、視床下部からコルチコトロピン放出ホルモン(CRH)が門脈系に放出され、下垂体に到達してACTHの体内循環への放出を促し、副腎皮質からコルチゾールが放出されます。

コルチゾールが慢性的な過剰状態となると、脳内で脳由来神経栄養因子(BDNF)の発現や機能低下が生じ、それにより脳の神経細胞が枯渇、減衰すると考えられており、それが、うつ病発症メカニズムの一つと考えられています。1)

このことからも視床下部とうつ病は密接に関連していることがわかります。

1)Kunugi H, et al.: Interface between hypothalamic-pituitary-adrenal axis and brain-derived neurotrophic factor in depression Psychiatry and Clinical neurosciences 64:447-459 2010 

視床下部とうつ病の関係
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