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片頭痛

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片頭痛

片頭痛は発作的に起こり4~72時間持続し、ズキズキと脈打つような拍動性の痛みを特徴としています。日本には1000万人の患者様がいると言われており、日本人成人の約8.4%が片頭痛持ちといれています。

思春期以降は男女比は1:3と女性に多い疾患といえます。年齢とともに頻度が減り、60歳以降では少ないと言われます。

片頭痛の症状

典型的な片頭痛は、前兆→頭痛→嘔気→眠気と続きます。頭痛発作中は感覚過敏となって、普段は気にならないような光、音、臭いを不快と感じることもあります。

また、吐き気や嘔吐を伴うこともあり、頭を動かす動きや階段昇降など日常的な動作によって頭痛が増強するため、寝込んでしまい学校や仕事に支障をきたす場合もあります。女性の場合、月経の際に起こる場合は、月経開始2日前から月経3日目が多く、より重症なのが一般的です。

片頭痛の起こり方

ほとんどの場合、頭痛の始まりから30分位から1時間、長くても3時間で痛みのピークになります。

そのため、半日~1日かかって、頭痛がひどくなったらまず片頭痛ではなく緊張型頭痛を疑います。また逆に、発症が何時何分まで解るくらい、頭痛が起きた時点がはっきり解るような頭痛は、くも膜下出血や脳動脈解離などの怖い頭痛や、群発頭痛、RCVS(可逆性脳血管攣縮症候群)を疑います。

前兆と予兆

片頭痛は前兆がある場合と無い場合があります。しかし、前兆のある片頭痛は、20〜30%と言われています。

前兆の内容としては,キラキラした光,ギザギザの光が視界にあらわれ見えづらくなる(閃輝暗点)といった視覚性の症状が最も多く,他にも、チクチク感や感覚が鈍くなるといった感覚症状,言葉が出にくくなる等の言語症状、半身の脱力感や回転性めまいを認める場合もあります。通常は,前兆が5~60分程度続いた後に頭痛が始まります。

また、頭痛が始まる前に,なんとなく頭痛が起こりそうな予感や何となく嫌な気分がしたり,眠気,急に肩が凝る、食欲が落ちる、生あくび、首周りがモヤモヤする、疲労感,集中力低下,頸部の凝りといった症状を経験する場合があり,これは前兆とは区別して「予兆」といいます。

診断の決め手

片頭痛の診断は、国際頭痛学会の診断基準を確認して行います。

<前兆のない片頭痛>

A. B~Dを満たす頭痛発作が5回以上ある

B. 頭痛発作の持続時間は4~72時間(未治療もしくは治療が無効の場合)

C. 頭痛は以下の4つの特徴の少なくとも2項目を満たす

 ① 片側性
 ② 拍動性
 ③ 中等度~重度の頭痛
 ④ 日常的な動作(歩行や階段昇降)などにより頭痛が増悪する.

あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける

D. 頭痛発作中に少なくとも以下の1項目をみたす

 ① 悪心または嘔吐(あるいはその両方)
 ② 光過敏および音過敏

E. ほかに最適なICHD-3の診断がない

<前兆のある片頭痛>

A .BおよびCを満たす発作が2回以上ある

B .以下の完全可逆性前兆症状が1つ以上ある

 ①視覚症状②感覚症状③言語症状④運動症状⑤脳幹症状⑥網膜症状

C .以下の6つの特徴の少なくとも3項目を満たす

 ①少なくとも1つの前兆症状は5分以上かけて徐々に進展する
 ②2つ以上の前兆が引き続き生じる
 ③それぞれの前兆症状は5~60分持続する
 ④少なくとも1つの前兆症状は片側性である
 ⑤少なくとも1つの前兆症状は陽性症状である
 ⑥前兆に伴って,あるいは前兆出現後60分以内に頭痛が発現する

D .ほかに最適なICHD-3の診断がない

片頭痛の治療

片頭痛は痛みが出てしまうと痛みを抑えることは難しいとされており、治療のポイントは、「いかに痛くさせないか」です。そのため、「予防薬」+「緊急停止薬(トリプタン・ジタン)」が片頭痛治療のカギです。

◇予防薬
普段から投与することで片頭痛を軽減、減少させる方法です。片頭痛の頻度が月4回を超えたら使用を考慮、8回を超えたら強く推奨します。様々な薬剤がありますが、最近は、1ヵ月から3ヶ月に1回の注射薬もあり優れた効果を示しています。

◇(緊急停止薬)トリプタン・ジタン
頭痛が始まりそうな時、つまり、前兆や予兆を感じたタイミングで服用します。

Feature

当院の特徴

画像診断クリニックと連携

頭痛の原因検索として、脳や脳血管の病変を検出・除外するために画像検査は必須の検査です。当院では、提携の画像診断クリニック(メディカルスキャニング様)にて、保険適用によるMRIやCTの撮像が可能です。

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